ホテルの正しい利用の仕方LOGO

ユニットバスの使い方

ホテルの浴室はユニットバスになっていることが多いでしょう。温泉などを売りにしているホテルや高級なホテルであれば浴室が凝った作りになっている場合もあるでしょうが、そうではない場合、一般的なビジネスホテルなどではだいたい「ユニットバス」であることが多いでしょう。ユニットバスの利用に馴れている方であれば、なんら問題なく利用することができるでしょうが、初めて見る方にとっては少し使いづらい設備かもしれません。

ユニットバストイレと浴室がひとつにまとめられた設備です。トイレと洗面台、そしてバスとシャワーをひとつにまとめることで水回りを効率良く整理することができます。水回りはホテルの部屋を作る際にもっとも大変な部分です。各部屋にトイレがあり、各部屋にバスルームがあります。これらを別々に設置してしまうと、ひとつの部屋で水回りを分散させる必要が出てくるのです。それはあまり効率の良いことではなく、ホテルを建設する際に工期が伸びてしまう原因にもなるのです。工期はそのまま「コスト」です。ホテルはオープンしたあと、その初期費用を償却しなければいけません。

また、ホテルとして運営すれば使用された各部分は痛むことになります。傷んだままでは十分なサービスを提供することができませんから、メンテナンスすることになります。水回りは特に劣化する部分でもあります。恒常的に水にさらされる部分でもありますし、使用しないということがあり得ないからです。そのような設備は機構が複雑であるとメンテナンスにも余計コストがかかります。建設時のコスト、メンテナンス時のコストなどはすべて「宿泊料金」に反映されます。複雑になればなるほど、私たちが利用する際の宿泊代金が高くなるのです。

ユニットバスは、効率的な水回りを実現し、メンテナンスをシンプルにし、コストダウンを図った設備です。取り回しが用意で、同じ部屋を何部屋も用意するホテルの設備としてはうってつけのものです。ユニットバスを取り入れたことになり、削減された費用は宿泊費に還元され、リーズナブルな宿泊利用が実現しているというわけです。

ユニットバスの利用には少しコツがあります。基本的にトイレと浴室が同じになっています。ですから、浴室利用時にトイレの方にまで水しぶきが飛んでしまうことで、トイレの床が濡れてしまうのです。そのあと拭いてもいいのですが、ホテルに備え付けのタオルにはユニットバスの床を拭くための余分なタオルはありません。ですから、バスタブとトイレ部分はシャワーカーテンで区切ることが望ましいでしょう。シャワーカーテンで水しぶきを遮り、バスタブの中でシャワーを浴びるのです。これがユニットバスの基本的な利用方法です。ユニットバスのバスタブで湯船に浸かることは可能なのですが、その場合は体を洗うスペースなどはありません。ですので、あらかじめお湯を溜めてしまうといつものような浴室利用が適わないことになります。基本はシャワーという風に考えていればいいでしょう。

ユニットバスの利用も少しの工夫で快適になります。少し狭く、バスタブの中ですべて済ませなければいけないことが難点ですが、慣れればどうということはないのです。

↑ PAGE TOP