ホテルの正しい利用の仕方LOGO

鍵は閉めること

「犯罪」は「人のいないところ」では起きません。犯罪は「人のいるところ」で発生します。犯罪は「人」が「人」や物事に対して悪意を持った結果の最悪の形です。人に危害をなそうとか、人の財産を奪おうということであれば、対象の「誰か」がいなければ成立しないのです。ですから、犯罪者は「人がいるところ」を狙うのです。

人がいるところ、それも静かでひと目につきにくく、本懐を遂げられるところを犯罪者は好みます。そのような場所としての「ホテル」は、実は犯罪者にとっては宝の山なのです。人が間違いなくそこにいます。そしてエントランスから堂々と容易に侵入できます。さまざまな人が集まっていて、さまざまな貴重品、さまざまな財産がそこに眠っているのです。そのような場所は他にはありません。ホテルは犯罪を実行するには最適な場所といってもいいでしょう。

そのようなことはもちろんホテルを運営する会社もわかっているのです。わかっているからこそ、オートロックなどのセキュリティを施したり、セキュリティカメラなどを設置したりするのです。ですが、そこまで設備が行き届いていないホテルもあります。そのようなホテルでは宿泊客が自室の鍵を自分で締める必要があります。自宅と同様です。「鍵をしめる」ということは、外部からの侵入をシャットアウトするということです。外部からの侵入をシャットアウトすることで、侵入者を防ぐことも可能になります。

犯罪を起こす際、もっとも犯罪者が気にするのは「所要時間」です。時間がかかればそれは第三者に発見される可能性が高くなります。それは犯罪を犯す際のもっとも避けたい「リスク」なはずです。鍵を締めてもそれはピッキングなどで突破される可能性があります。ですが、鍵をしない場合としている場合では、扉を破るのにかかる時間は雲泥の差です。その「差」が、セキュリティレベルということです。セキュリティとは犯罪者が心理的に犯罪を起こしにくくするためのものです。「鍵を締める」というシンプルなセキュリティは、もっとも代表的なものです。解錠するのに時間がかかってしまえば、その分誰かに現場を目撃される可能性が高くなります。誰かに発見されてしまうと、通報されてしまいます。通報されると警察が来ます。まだ現場に残っていては、その場で逮捕されてしまう可能性もあるのです。

鍵をかける。ただそれだけのことで防げる犯罪があります。ピッキングは合鍵で解錠するようにはいきません。かならず時間がかかるものです。時間がかかること事態がセキュリティです。ですから、施錠が万全とはいえませんが、施錠しない状態に比べると格段に犯罪抑止力があります。ホテルの部屋の扉がオートロックではない場合、必ず施錠しましょう。自宅を守っている扉と同様、ホテルでの自室の扉はあなたを守る最後の砦です。ホテルへの暴漢の侵入はどうしても防ぐことができません。防ぐことができない以上、ホテルに侵入した悪意ある人から自分で自分を守る必要があります。どのような鍵も解錠するのに時間がかかるものですから、鍵をかけるだけで犯罪の発生を圧倒的に防ぐことができます。施錠はセキュリティの基本です。

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