ホテルの正しい利用の仕方LOGO

オートロックの扉かも?

ホテルを利用する上でもっとも気をつけたいことは、部屋の扉がオートロックではないかということです。「オートロック」の扉は文字通り「勝手に鍵が閉まる」扉です。勝手に鍵が閉まるということは、誤って鍵を持たずに扉の外に出てしまうとそのまま閉めだされてしまうということです。閉めだされてしまえば、フロントのスタッフなどに申し出て開けてもらうまで入ることは出来ません。

これは「セキュリティ上」の問題です。扉の施錠忘れによって不慮の自体を招かないようにしているのです。ホテルにはさまざまな人が泊ります。もちろん、誰が宿泊しているのかはホテル側は把握しています。ですが、すべての人の「顔」までは把握していません。ホテルは基本「開かれて」います。ホテル内のレストランなどは宿泊していなくても利用できますし、出入りの業者も多いでしょう。ホテル自体に侵入しようとすれば、誰でも簡単に行えるのです。ですから、ホテルの建物自体は無防備なのです。

誰でも建物に侵入出来るということは、客室レベル、個人レベルで不測の事態に備えなければいけません。ですが、「人」である以上誤りはあるものです。その誤りを狙って暴漢が侵入するかもしれません。不測の事態を狙って貴重品が盗まれてしまうかもしれません。ホテルには人が集まるのです。宿泊客が集まるということは、その分各個人のキャッシュなどの貴重品が集まります。悪意のある人がそのような場所を見逃すわけがないのです。

もちろん、施錠忘れは個人の責任です。ですが、人である以上絶対ではないので、ホテル側の配慮としての「オートロック」があるのです。オートロックの扉にすれば、「施錠忘れ」による悲劇は未然に防ぐことが出来るでしょう。開かれた建物であるホテルの、最後の防波堤が客室の扉です。客室の扉がオートロックになるだけで、犯罪の発生率が一気に低下するのです。

そのようにしてセキュリティ上安心出来るのはいいのですが、利用上部屋から出る際には鍵を持ち歩かないと自室に入れません。うっかり廊下に出てしまって、一瞬でも扉が閉まってしまうとアウトになるのです。鍵を持たない状態で施錠されてしまうと、もはや自力ではどうすることも出来ません。もちろん、そのようなトラブルは多々あるので、フロントではマスターキーを用意しています。ですから、自分の利用している部屋を閉めだされてしまった場合は必ずフロントに連絡し、開けてもらうようにしましょう。この時問題なのが、「出歩ける格好かどうか」ということです。着の身着のままであればいいのですが、完全にくつろぐつもりで部屋着の状態であった場合、そのままフロントまで歩くのは少し恥ずかしいかもしれません。ですが、ホテルのスタッフに申し出ない限りはどうしようもありませんから、そこは我慢してスタッフに助けを求めましょう。

一度施錠されてしまったホテルの部屋は、自力では絶対に開けられません。絶対にどうにもならないものなのです。ですから、第一にオートロックのホテルでは鍵を携帯するということを心がけてください。セキュリティが仇となり、自分が締め出されてしまっては快適なホテル利用とはいえないでしょう。

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